東京 目黒区の自由が丘クリニック|美容皮膚科・美容整形外科
鼻尖形成術、鼻柱形成術。
 
鼻スジ、鼻すじ、鼻先を細くする。
イメージ
鼻尖部とは鼻先の部分を差し(図1)、鼻の中でも、人種による形態の差や個人々の特徴が、最もよく現れている部位です。日本人の鼻尖部は低くて丸い(いわゆるだんご鼻)ことが多く、鼻尖形成術はこれを細くシャープな印象に変えるとともに、先端の向きを調整する目的で行われることがほとんどです。
鼻尖部には鼻翼軟骨という、鳥が羽を広げたような形をした軟骨が存在し、鼻先の形や向き、高さの基礎になっています(図2)。白人では、この鼻翼軟骨を操作することで、いかようにも形が変えられると言っても過言ではありませんが、日本人では鼻尖部の皮膚が厚くて硬いため、また軟骨自体が薄くて軟らかいために、軟骨の矯正を行っても期待した効果が得られにくいという難しさがあります。しかし、多くは軟骨移植などを加えることによってこのような弱点をカバーし、美しい鼻形態を手に入れることができます。
L型のシリコンプロテーゼを用いて鼻ずじから鼻先までを一体に持ち上げるのと異なり、皮膚への負担が少なく、自然な外観と軟らかさが損なわれないのも大きな特徴です。
鼻すじが元々十分に高い方に対しては、鼻尖形成術を単独で行うこともありますが、多くの場合いわゆる隆鼻術と同時に行うことによって、鼻全体のバランスを整えます。
→自家組織移植法による隆鼻についてはこちら
また人によっては小鼻の手術と組み合わせると、より効果的です。
→鼻翼縮小術についてはこちら
さらに、鼻柱や鼻孔(鼻の穴)の形の修正を加えることもできます。
図1 鼻の部分の名称
図2 鼻の構造
鼻の部分の名称の図。
鼻の構造の図。
日本人における鼻尖形成術の主な目的は、以下の3点です。

鼻尖を細くする

丸くて平坦な鼻尖を尖らせる、高くする

鼻尖の位置・向きを変える(上向き・下向き)
前述の手術の目的に沿った、通常の鼻尖形成術の方法について述べます。
皮膚切開
図3 皮膚切開(鼻孔縁切開)
鼻孔縁切開の図。
鼻尖形成術や隆鼻術など、鼻の形成手術のほとんどはこの切開で行う。
両側の鼻孔の内側を切開します。傷は外からは全く見えません(図3)。
この切開によるアプローチは「クローズド法」といいます。一方これに鼻柱を横切る皮膚切開も加えて鼻尖の皮膚をめくり上げて行う方法を「オープン法」と呼びます。
手術がやりやすいという理由で安易に「オープン法」を好む医師もいますが、当院では特別な事情が無い限り「オープン法」では行いません。「オープン法」では常に鼻尖の形を確認しながら手術を進めることが難しくなりますし、外から見える不必要な傷を残す可能性があります。
鼻尖の剥離
まず皮膚の下で剥離し、続いて軟骨の直上で剥離します。その結果皮膚と軟骨の間にある余分な脂肪が分離されるので、それを取り除きます。さらに左右の鼻翼軟骨の間にある組織も出来るだけ除去します。すると鼻翼軟骨の全貌が見えてきますので、その大きさと形を確認します。
鼻翼軟骨の減量
鼻尖の丸みは、脂肪を取るだけですっきりと細くなるわけではありません。また、鼻尖が大きくても、余分な脂肪が殆ど無い場合も決して少なくありません。そこで鼻尖の丸みを形作っている鼻翼軟骨の外側脚の一部を切除することによって、その効果に期待します(図4)。
鼻翼軟骨間縫合
小さくなった左右の鼻翼軟骨同士を、中央で縫合します。これによって鼻尖がある程度引き締まり、それに伴って鼻尖がやや尖り、さらに鼻孔の形が縦長に変化します(図5)。
図4 鼻翼軟骨(外側脚)の部分切除
図5 鼻翼軟骨間縫合
鼻翼軟骨の部分切除の図。 鼻翼軟骨間縫合の図。
鼻尖軟骨移植
これまでの操作によって、鼻尖の形態はある程度改善しますが、綺麗な「尖り」を表現するには不十分なことが多く、軟骨移植を加えることで目的を達成します。鼻尖への移植には、通常は耳の軟骨を用います。中北式「スプリング・グラフト(後述)」では、3で切除した鼻翼軟骨も捨てずに使用します。
また状況によっては側頭筋膜を組み合わせることもあります。
鼻尖への軟骨移植の具体的な方法としては、主に2種類の術式を行っています。
中北式ループ型鼻尖軟骨移植法「スプリング・グラフト」 (症例1、2、3)
耳の軟骨を用いて、少ない軟骨で十分な高さを獲得し、しかも皮膚への負担を軽くするために、当院の中北院長が開発した方法です(図6)。
図6 中北式ループ型鼻尖軟骨移植「スプリング・グラフト」
鼻尖軟骨移植「スプリング・グラフト」の図。
耳から少量の軟骨を長方形に採取し、折り目をつけてループ型(おむすび型)に細工します。その中の空間に、小鼻縮小のために切除した鼻翼軟骨を詰めてスペーサーにします(鼻翼軟骨を切除しない場合には、脂肪など他の余剰な組織を用いる)。
図7 スプリング・グラフトのバネ効果
スプリング・グラフトのバネ効果の図。
この方法の最大の利点は、移植軟骨がバネの様な効果を発揮することにあります。軟骨で作ったループは、そのままでは軟らかすぎるので鼻翼軟骨などを充填しますが、それでも十分な弾力性があります。これを鼻尖の皮下に挿入すると、伸び作用で移植片の安定性が増し、縮み作用で皮膚への負担(圧力)が緩和されるのです(図7)。軟骨を「固まり」で移植する場合には、このような作用は殆ど期待できません。
実際に軟骨を移植する位置と向きは、大変重要です。手術中に、どの位置が鼻尖の先端として最も自然で美しいかを吟味し、その位置に細工した軟骨を正確に挿入します。この時鼻尖の高さも適切になるよう、調整します(高すぎるようならループの先端をカットして短くします)。最後に移植軟骨の位置がずれないよう、糸を体表に引き出して固定します(図6)。
症例1 鼻尖形成術のみを行った(鼻尖軟骨移植は高めのループ型)
鼻尖形成術の術前写真1。
鼻尖形成術の術前写真2。
鼻尖形成術の術前写真3。
鼻尖形成術の術後写真1。
鼻尖形成術の術後写真2。
鼻尖形成術の術後写真3。
症例2 鼻尖形成術と鼻翼縮小術を同時に行った(鼻尖軟骨移植は低めのループ型)
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術前写真1。
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術前写真2。
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術前写真3。
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術後写真1。
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術後写真2。
鼻尖形成術と鼻翼縮小術の術後写真3。
症例3 鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術(自家組織移植による)を同時に行った
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術前写真1。
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術前写真2。
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術前写真3。
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術後写真1。
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術後写真2。
鼻尖形成術と鼻背の隆鼻術の術後写真3。
ボタン型鼻尖軟骨移植(症例4、5)
耳の軟骨をほぼ円形に細工し、大小3〜4枚を重ねて移植する方法です(図8)。
図8 ボタン型鼻尖軟骨移植
ボタン型鼻尖軟骨移植の図。
主に、シリコンプロテーゼを抜いた後や以前の手術の影響による「へこみ」を修復する際に用いている方法です。この上に筋膜を被せて移植することもあります。細さよりも丸みを保ったまま鼻尖をある程度高くするのに適した方法ですが、比較的多くの軟骨を必要とするので、鼻背にも耳の軟骨を移植する隆鼻術と鼻尖形成術を同時に行う場合には、通常Aの方法を選択しています。
症例4 鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植を行った
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術前写真1。
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術前写真2。
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術前写真3。
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術後写真1。
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術後写真2。
鼻尖のへこみ(シリコンプロテーゼ抜去後の変形)に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術後写真3。
症例5 過去に鼻尖に軟骨移植を受けた後の変形に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植を行った
軟骨移植を受けた後の変形に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術前写真1。
軟骨移植を受けた後の変形に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術前写真2。
軟骨移植を受けた後の変形に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術後写真1。
軟骨移植を受けた後の変形に対し、ボタン型耳介軟骨+筋膜移植の術後写真2。
通常は局所麻酔で行い、入院は必要ありませんが、ご希望により全身麻酔にも対応致します。
また、自家組織移植法による隆鼻術を同時に行う場合には、全身麻酔をおすすめしております。
なお、全身麻酔では別途麻酔費用がかかります。
腫れや術後出血を抑える目的で、テーピングとギプスによる固定を5日間行います(隆鼻術を同時に行った場合には7日間)。耳も含め、すべての縫合部の抜糸は7日目に終了します。
その時点で術後の腫れはまだ残ってはいますが、鼻は多少腫れていても目立たない、つまり他人に気付かれ難いという特徴がありますので、ギプスが取れた段階で、通常は社会復帰が可能です。
鼻柱形成術。
図9 鼻柱への軟骨移植
鼻柱への軟骨移植の図。
鼻柱とは、左右の鼻孔の間にある柱状の部分のことを言います(図1)。鼻柱が後退、あるいは膨らみが不足していると、鼻が短く低く見えるため、手術の対象となります。
鼻柱の皮膚の下には、鼻翼軟骨の内側脚という部分があって鼻尖を下から支えていますが(図4)、内側脚が小さいと鼻柱後退の原因となります。
そこで軟骨移植を行うことで鼻柱に適度な膨らみが得られ、鼻翼とのバランスも良くなります。具体的には、主に2種類の方法を行っています(図9)。
脚間移植
耳の軟骨を半月型あるいは二つ折りに細工し、鼻翼軟骨の内側脚の間に挟みます(症例6)。
症例6 鼻柱後退に対して内側脚間に耳介軟骨移植を行った
鼻柱後退に対して内側脚間に耳介軟骨移植の術前写真1。
鼻柱後退に対して内側脚間に耳介軟骨移植の術前写真2。
鼻柱後退に対して内側脚間に耳介軟骨移植の術後写真1。
鼻柱後退に対して内側脚間に耳介軟骨移植の術後写真2。
鼻柱基部への移植
鼻柱の付け根部分が落ちくぼんだように後退している場合には、骨の土台の上に小さな板状の軟骨を重ねて移植します。
どちらも皮膚切開はあくまでも鼻孔内で行うので、傷が外から見えることはありません。鼻柱形成術を単独で行うことは勿論出来ますが、バランスを考慮し、通常は鼻尖形成術に併用することをおすすめしています。
鼻尖形成術、鼻柱形成術(軟骨移植)の料金。
 施術部位  通常料金(税別)
鼻尖形成術
 470,000円(税別)〜
鼻柱形成術(軟骨移植)
 380,000円(税別)〜
 手術時間
約2時間
 麻酔の種類
局所麻酔または全身麻酔
 入院の有無
 ダウンタイム(復帰時間)
約7日
手術前の検査(血液検査、心電図など)が必要な場合、別途費用となります。
手術日が決定しましたら、内金として予定手術費用の10%をお支払いいただきます。
手術日決定後に予約の取り消し及び日程を変更をする場合、キャンセル料が発生することがございますので、ご注意ください。
治療・手術の所要時間、術後の経過(抜糸・自然な見た目になるまでの期間)はあくまでも目安であり、実際には個人差がございますので予めご了承ください。